災害に強い家を作る工務店が採用する工法

災害に強い家を作る工務店が採用する工法

災害に強い家を作る工務店はどのような工夫をしているのか、採用している工夫について気になるところではないでしょうか。
災害対策に強みを持つ工務店は、2x4のように木造に適した合理的で優れた工法を採用しているケースが多いです。
2x4はいわゆる規格材を用いて現場で組み立てるやり方で、コストが抑えられる上に工期を短縮できるメリットがあります。
組み立てる人の腕によって仕上がりや強度が左右されにくいので、均質で結果的に災害に強い家になります。
また海外生まれの2x4工法は、地震に強くて火の回りが遅いといわれていますから、地震にも火事にも強い家になるわけです。
メリットを理解している工務店は、伝統的な在来のやり方に拘らず、本当に良いものを選び抜いて採用しています。
だからこそ災害に強い家に定評のある工務店は、発想や考え方に柔軟性があって、希望に耳を傾けたり提案をする能力が高く、信頼できて頼りになると感じられるのではないでしょうか。

木造2階建ては構造計算不要な理由とは?

地震荷重や風荷重、積雪荷重などを異確認する構造計算をしなくても良いのが、木造2階建て住宅です。
業界では知らないものはいないほど有名な話ですが、その理由は建築基準法第6条1項四号に規定される四号建築物にあります。
法律では木造2階建て住宅は、四号建築物に指定されており、その具体的な要件として木造2階建て以下かつ延床面積500㎡以下、さらに高さ13m以下かつ軒高9m以下、または木造以外で平屋建て以下で延床面積200㎡以下の建築物を対象にしています。
建築士が設計した四号建築物を工務店が施工する場合は、確認申請時の資料提出を省略してもよいと定められており、実質的に検査が省かれています。
建築士が設計に携わることで審査を簡略することで、その一方で構造を保証するために使用規定を満たすことを求められていますが、実際に検査すると条件を満たさないという場合も少なくありません。
工務店の中には独自の規定に基づいて設計するところも増えています。

筆者:渡和志

筆者プロフィール

愛知県岡崎市生まれ。
工務店に長年勤務した経験を活かし、家づくりに関する記事を執筆中。